特集 介護予防動向―理学療法士はどうかかわるのか
高齢者の介護予防・リハビリテーションの動向―理学療法士に期待される役割
久富 ひろみ
1
Hisatomi Hiromi
1
1多摩市役所健康福祉部高齢福祉課
pp.571-579
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100124
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はじめに
2000年に介護保険制度がスタートし5年が経過する中で,近年,「介護予防」や「2015年」「新予防給付」といった言葉をよく耳にするようになった.超高齢社会の到来(図1)は免れられない事実であり,介護の社会化はなされたものの4人に1人が高齢者となる時代にこの制度を継続していくためには,効率的な運用が必須である.
特に介護予防は,大きなテーマとして取り上げられることが多くなっている.しかし,この介護予防の考え方は最近になって言われ始めたのではない.本稿では,介護予防の考え方がどのような経過の中で今に至っているのか,また,どのような動向があり,そこで理学療法士はどのような役割を果たせるのかを検討していきたい.
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