増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
4.管理編
3)遺伝子検査における安全管理
丸茂 健治
1
,
中村 良子
1
1昭和大学藤が丘病院臨床病理科
pp.1161-1164
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906390
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はじめに
遺伝子検査が進展するなか,作業中の安全管理が重要になってきた.特に,保険適用になっている遺伝子検査のほとんどが病原微生物の検出であり,検査時における検査技師などへの感染防止対策は必須である(表1).病原微生物に関する感染対策は,1999年に日本細菌学会バイオセイフティー委員会により“日本細菌学会バイオハザード防止指針の改訂(バイオセイフティー指針の制定)について”と題し,指針が示され,今日に至っている1).
今回,この指針に基づき,病原菌とそれが含まれる検査材料の取り扱いかた,事故対策,滅菌・消毒・廃棄についてまとめ,加えて遺伝子検査におけるケミカルハザードについてもまとめた.
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