増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
6.一般検査
3)髄液検査 臨床編
浅野 博
1
,
松尾 収二
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.932-933
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903914
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検査の目的
X線CTやMRIの出現で,中枢神経系の病変の部位や形態の検索は比較的容易になった.しかし,炎症など病変の性質を知ることは難しく,そのために髄液検査は重要な役割を担っている.
ただし,髄液検査は患者に与える苦痛も大きく,検査の合併症として,頭痛(採取量が多いと生じやすい),脳圧亢進時の髄液採取による脳ヘルニアなどがあり,特に後者は致命的である.これらを踏まえ,適応と禁忌を十分に把握して行う必要がある.
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