増刊号 緊急検査実践マニュアル
総論
2.緊急検査への対応
奈良 信雄
1
1東京医科歯科大学医学部臨床検査医学講座
pp.647-649
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903811
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はじめに
緊急検査は,生命の存続に危険があるほどに重症で,緊急処置を必要とする患者などに実施される.その目的は,病態を的確に把握して正しい診断を行うための情報を提供し,かつ治療を開始した後に経過を追ってモニターすることにある.
これらの目的に合致するには,検査は極めて迅速に行われ,しかも精度が確実に保証されていなければならない.緊急検査の性質からして,極端な異常値(パニックバリュー)をとることもあるが,その場合には,検査を依頼した医師に至急に連絡をとる必要がある.
緊急検査を円滑に実施するには,緊急検査の特殊性に効率よく対応できる緊急検査システムを構築しておくことが必要である.
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