オピニオン
変えなきゃ検査!変えるのは私たち自身で!
入江 章子
1
1国立療養所和歌山病院研究検査科
pp.114
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903334
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私は今,大きな変化の中にいます.国の政策で国立病院・療養所の統廃合が進んでいます.1997年10月1日をめどに私立の大学病院に移譲が決定し,そのための準備が今の主な仕事です.医療を取り巻く環境は厳しいのです.確実に病院の数は減少し,さらに検査はブランチ化という問題も抱えています.しかし,厳しいのは医療業界だけでしょうか.社会一般に終身雇用制が崩壊しつつ,給与体系や勤務態勢も大きく変化しています.数十年来叫ばれていたことが一気に押し寄せてきました.日本の社会全体が開花期から成熟期,さらに爛熟期へと変化し,今までのやりかたに固執していたら,解決の糸口は見つからず,みんな迷っている,そんな気がします.思い切った発想の転換が要求されているのです.
職場環境,立場はさまざまでしょうが,今私たちに共通して求められているもの,それは発想の大転換ではないでしょうか.
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