マスターしよう検査技術
緊急検査としての血液ガス分析
加藤 光恵
1
1虎の門病院臨床生理検査室
pp.431-436
発行日 1995年5月1日
Published Date 1995/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902396
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血液ガス分析装置は,信頼度の高い電極が開発されて以来,著しい進歩を遂げてきた.現在,全自動化,コンピュータ化によって誰にでも簡単に取り扱いができ,少量の検体で短時間に測定が可能となっている.血液ガスの測定は臨床的に極めて重要な役割を果たしており,呼吸障害や重症患者の呼吸管理はもちろん,術中モニターや緊急検査項目の重要な検査の1つとなっている.しかも迅速で精度の高いデータが要求されている.しかし血液ガス分析データは,電極の劣化のみならず,種々の要因によって影響されるため,操作手順だけでなく,装置の保守管理の方法や,血液ガス分析の測定で知っておくべき誤差因子について解説をする.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.