検査技師のためのME講座 検査機器の点検と管理の実際・4
血液ガス分析装置
遠藤 和彦
1
,
石山 陽事
2
1虎の門病院臨床生理検査部
2虎の門病院臨床生理検査部生理学科
pp.551-554
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203072
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血液ガスの測定は従来熟練した検査技師のみに任されていた検査でしたが,近年の自動分析装置の普及によって,誰が行ってもいわばバカチョン式に正確なデータを得ることができるようになってきています.ほんの10年ほど前までは,まず100検体程度練習をして安定したデータを得ることができるようになって,初めて一人前の技師として検査に従事することができました.ところが,最近普及の目覚ましい全自動分析装置では,操作手順さえ覚えれば,すぐにでも実際に日常検査に携わることが可能となります.
測定に関していえば,技師でなくとも医師や看護婦などでも手軽に行うことができるといえます.しかし自動化によって手軽になったとはいえ,正確なデータを得るためには,常に機械が正しく作動するように日常の保守管理が大切ですし,また異常に対してもすばやく対処することができるようにしておくことが必要です.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.