マスターしよう検査技術
免疫固定法
小林 理
1
,
峰岸 紀子
1
1東京都済生会中央病院臨床検査科
pp.205-210
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901427
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はじめに
免疫固定法(immunofixation;IF)は1969年Alperが工夫し,1976年RitchieらがM蛋白の同定に利用し,臨床検査として応用されるようになった1,2).
IFは試料を支持体上で電気泳動後,目的とする蛋白に直接,抗血清を作用させ,泳動されたその位置に不溶性の免疫複合体(沈降帯)として固定(免疫固定)し,抗原抗体反応にあずからなかった余剰蛋白を洗浄除去した後,沈降帯のみを染色検出する方法で,簡便・迅速で検出感度が極めて良い利点を持ち,M蛋白同定においてIgM型のL鎖の同定,M蛋白帯が2本以上認められる場合,M蛋白量微量の場合,特に有用である2,3).
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