明日の検査技師に望む
病理業務と臨床検査技師
福田 純也
1,2
1川崎市立川崎病院検査科
2慶應義塾大学医学部
pp.190
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901421
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私は現在,勤務先の病院で臨床検査部門を統轄する立場にありますが,病理業務にも直接従事していますので,本稿では「病理業務と臨床検査技師」と題して,日ごろ念頭にあることを書いてみたいと思います.
病理業務は一般に,病理医を先頭にして,臨床検査技師,衛生検査技師,細胞検査士,剖検助手,標本作製助手,写真技師,事務職員などの従事者の協同作業によって遂行されており,いわゆるチームプレイであります.私が病理業務に初めて従事しましたのは,大学医学部病理学教室に大学院学生として入室した昭和37(1962)年春であります.当時,教室の組織標本作製室にも,大学附属病院中央臨床検査部病理検査室にも,臨床検査技師養成校の出身者が配属されていましたので,私は病理業務を,この30年間,終始臨床検査技師の方々と相携えて遂行してきたとの思いがあります.
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