検査法の基礎
生体の物理量計測—〔3〕流量
堀川 宗之
1
1東海大学開発技術研究所
pp.941-945
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900284
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サマリー
生体の流量は,大きく液相に関する情報と気相に関する情報に分けられる.前者には血流や尿量などが,後者には呼吸流量が対応する.血流に関しては,心拍動に同期した拍動流として測定する場合と,単位時間の平均流量を求める場合とがある.電磁法や超音波ドプラ法を用いれば拍動流が測定できるが,希釈法やFick法では血管内や組織の平均流量しか求まらない.
流体については一般的に,「圧力=流量×抵抗」の式が成り立ち,これらの物理量は循環系や呼吸系の病態を把握するうえに重要であるが,特に流量は圧力と並んで一次生体情報として欠かすことができない.
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