疾患と検査値の推移
悪性リンパ腫
石原 晋
1
1東邦大学医療センター大森病院血液・腫瘍科
pp.860-865
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209063
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Point
●悪性リンパ腫の臨床検査値は組織型,腫瘍量,浸潤臓器によりさまざまな異常を示すことから,一定の傾向はない.
●治療開始後は化学療法による骨髄抑制や腫瘍崩壊症候群(TLS)により,血球減少や生化学値の異常を認めることがある.
●可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)は腫瘍マーカーとして知られており,主に治療中,治療後の経過観察に用いられる.
●sIL-2Rは悪性リンパ腫以外でも上昇することから臨床所見や画像検査などと合わせて評価する必要がある.
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