技術講座 生理
腎動脈エコー—観察のコツと評価法
藤崎 純
1
1東邦大学医療センター大橋病院臨床生理機能検査部
pp.822-830
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208766
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Point
●腎動脈エコーを始めるには,超音波装置の設定が重要になります.腎動脈エコー専用のプリセットを作成し,組み込むことをお勧めします.
●腎動脈は細い血管です.非常に繊細なプローブ走査(チルティングスキャン)を身につけることがコツになります.
●粥状硬化(動脈硬化)性腎動脈狭窄(ARAS)と線維筋性異形成(FMD)で治療戦略が大きく異なるため,鑑別が重要です.
●腎動脈エコーは,ラーニングカーブという手技的問題はありますが,少しずつ経験を積めば感度・特異度ともに高い検査になります.
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