ワンポイントアドバイス
患者さんへの血糖自己測定指導
小野 佳一
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.1194-1195
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208518
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はじめに
チーム医療の1つである糖尿病療養指導における臨床検査技師の役割として,患者さんへの血糖自己測定(self monitoring of blood glucose:SMBG)指導があります.東京大学医学部附属病院(以下,当院)においても糖尿病教室で血糖検査全般の説明を行い,その後,個別に測定器の使用方法や注意点を説明します.SMBGでは血糖自己測定機器(以下,SMBG機器)と穿刺機器を用います.SMBG機器に専用試薬であるセンサーをセット後,患者さんが穿刺機器を用いて自身の指先を穿刺し,出血した少量の血液をセンサーに吸わせ,血糖値を測定します.SMBGは患者さん自身が行いますので,適切な検体採取と測定における注意点を丁寧に説明する必要があります.
本稿では筆者が糖尿病教室や個別の血糖測定指導において患者さんにSMBGについて説明する際に,特に知っておいてほしいと思っているポイントを紹介します.
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