FOCUS
医薬品医療機器総合機構(PMDA)での臨床検査技師の業務—MID-NET®での検体検査データの標準化を一例に
山田 理紗
1
1独立行政法人医薬品医療機器総合機構医療情報活用部
pp.474-478
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208352
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はじめに
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency:PMDA)では,独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第15条第1項第5号に基づき,医薬品などの情報収集,整理および提供ならびにそれに附帯する業務を実施している.その業務の一環として,医療情報活用部ではMID-NET®(Medical Information Database Network)の管理・運営を行っている.
MID-NET®は国内10拠点(7大学病院および3医療機関グループの計23病院)の協力医療機関で構成される分散型のデータベースシステムおよび関連ネットワークの総称である.MID-NET®は検体検査の結果値などのデータも利用可能であることが最大の特徴であり,そのデータ規模は2020年3月末時点で513万人となっている.
各協力医療機関によって電子カルテの仕様や運用が異なる医療情報を統合して解析するには,取り扱うデータが一定の様式に統一され,かつ標準化されている必要がある1,2).本稿では,臨床検査技師が携わるMID-NET®の検体検査データの標準化業務について紹介したい.
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