過去問deセルフチェック!
解答と解説
pp.59
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208236
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腹部超音波では,腹側(身体の前面)から描出する基本断面があり,画像の上側は身体の腹側(前面)になります.また,横断像は足側から観察した断面となり,画像の右側が身体の左側になります.縦断像は,画像の右側が足側(下方向)になるように描出します.腹部臓器の解剖を理解し,超音波像の基本を理解しておけば,解剖像と超音波像はおのずと結びつき,理解が深まります.
心窩部正中では,主な臓器として膵臓や肝左葉および胃などが存在します.門脈は総胆管の後面を通って肝臓内へ入り,左枝や右枝などの肝内分枝を形成します.なお,肝臓内には門脈の他に,太い脈管として肝静脈が存在しますが,門脈とは走行が異なります.胃は肝左葉後面と脾臓の間を通り,心窩部正中で膵体部付近に至ります.また,心窩部正中の背側には腹部大動脈が位置し,分枝血管として腹腔動脈や上腸間膜動脈が存在します.
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