FOCUS
—心エコー検査で患者を救う—いかに心エコーを診断・治療に用いるか
有馬 秀紀
1
1東京医科歯科大学循環器内科
pp.1270-1275
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207800
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はじめに
“正確な心エコーは患者を救う武器になる.
不明瞭な心エコーは役に立たないなまくら刀になる.
不正確な心エコーは患者を脅かす凶器になる.”
これは筆者が恩師からいただいた今でも大切にしている戒めの言葉である.さまざまな診断ツールが確立されたいまでも,心エコーは依然循環器診療の中核を担い,心エコー室の質の向上は,その病院の循環器診療の質の向上に直結する.
しかし,“不正確な心エコー”に振り回された経験をもつ医師も少なくないだろう.そこで本稿では,心エコー所見をいかに患者へ還元していくのか,実例を交えて解説する.
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