臨床医からの質問に答える
パラフィンブロックから病理組織診断とゲノム検査の両方の検査を両立させるには?
赤羽 俊章
1
,
山口 朋美
2
,
柳田 絵美衣
3
,
西田 ゆかり
4
,
西原 広史
3
,
谷本 昭英
1,4
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍学講座病理学分野
2北斗病院病理遺伝子診断科
3慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
4鹿児島大学病院病理部・病理診断科
pp.627-630
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207574
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はじめに
今回,私(赤羽)が執筆するテーマは,“パラフィンブロックから病理組織診断とゲノム検査の両方の検査を両立させるには?”です.では,いきなり答えですが,完全に両立させる方法はありません……としてしまうと終ってしまいます.ですから頑張って続きを書きます.この病理組織診断とゲノム検査は,相反します.完全にそれぞれを理想的な状態で両立させるという意味では,“ありません”ということになってしまうわけです.というわけで,それぞれの落とし所を模索しながら本稿で述べたいと思います.
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