連載 生理検査のアーチファクト・19
—神経伝導検査④—電気刺激に伴うアーチファクト
伊藤 栄祐
1
1旭川医科大学病院臨床検査・輸血部
pp.1294-1296
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207411
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こんなアーチファクトを知っていますか?
図1は,同一健常被検者の腓腹部において,腓腹神経を刺激し外果近傍より電位を導出した逆行性感覚神経伝導検査の結果である.
①は刺激電極の陰極と陽極を腓腹神経の走行上に配置して刺激を行う一般的な検査手技により記録した感覚神経活動電位(sensory nerve action potential:SNAP)の波形である.記録波形の基線は左下方から右上方に向かう曲線となり,基線が歪んだ状態となっている.
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