増刊号 感染症クイックリファレンス
臓器
消化器
腹膜炎(特発性細菌性,二次性)
細川 貴弘
1
,
鈴木 純
1
1岐阜県総合医療センター感染症内科
pp.312-314
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207127
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1.特発性細菌性腹膜炎
◎定義
特発性細菌性腹膜炎(spontaneous bacterial peritonitis:SBP)とは,①腹水中の好中球数(polymorphonuclear leukocytes:PMN)が250/mm3以上,②腹水培養陽性,③明らかな一次感染巣がない,の3点で定義される.SBPの亜型として,PMNが250/mm3以上であるが腹水培養陰性のケース(culture-negative neutrocytic ascites:CNNA)やPMNが250/mm3未満であるが腹水培養陽性であるケース(monomicrobial non-neutrocytic bacterascites:MNB)も存在する.CNNAやMNBも原則SBPと同様に扱う.
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