臨床医からの質問に答える
AICS®(アミノインデックス®がんリスクスクリーニング)について教えてください.
片山 和宏
1
,
福武 伸康
1
1大阪国際がんセンター肝胆膵内科
pp.148-151
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207065
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はじめに
がんの早期診断のためには,簡便で精度の高いスクリーニング検査が必要である.なかでも血液検査は有望なスクリーニング検査の1つであり,前立腺がんにおけるPSA(prostate specific antigen)などは臨床現場でその威力を発揮している.一方,膵がんを代表とする難治がんにおいては,有効なスクリーニング検査がなく,CA19-9(carbohydrate antigen 19-9)などの腫瘍マーカーも一定の効果は上げているものの,スクリーニング検査としては不十分である.近年,複数のがんにおいて血漿中遊離アミノ酸(plasma free amino acid:PFAA)濃度が特徴的な変動を示すことが報告されており1,2),それを応用したがんスクリーニング検査が開発されている.
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