技術講座 生理
上肢の神経伝導検査に必要な解剖学的知識と検査の基礎
山内 孝治
1
1大隈病院臨床検査科
pp.18-27
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●神経伝導検査(NCS)において,検査対象となる神経の走行やその支配などの解剖学的な構造をできるだけ正確に把握しておくことは,障害の部位や範囲の鑑別,臨床症状の判別において重要である.
●運動神経伝導検査(MCS)や感覚神経伝導検査(SCS)の原理や電気生理学的特徴を正しく理解することは,検査技術とともに検査の精度や信頼性を確保するうえで必要となる.
●潜時,振幅,持続時間の計測は,活動電位の評価の基本であり,それぞれの臨床的解釈を理解しておくことは,臨床診断,疾患の鑑別や重症度の客観的評価として重要である.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.