Q&A 読者質問箱
酸性ユリメジャータブレット添加による生化学検査への影響について教えてください
米山 正芳
1
1杏林大学医学部付属病院臨床検査部
pp.78-80
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206325
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Q 酸性ユリメジャータブレット添加による生化学検査への影響について教えてください
A 酸性ユリメジャータブレット(Acid UriMeasure tablet:UT,関東化学社)は,蓄尿の際の防腐剤として開発され,尿中カテコールアミンやその代謝産物の測定を目的とした蓄尿の際に使用されます.尿中カテコールアミンやその代謝産物は,pHが中性〜アルカリ性では不安定であり,また,細菌や真菌の繁殖の影響を受けることから,酸性下・防腐剤添加での蓄尿が必須です.従来は6N塩酸を防腐剤として用いていましたが,塩酸は劇物であり,安全面や管理面で問題がありました.劇毒物を含まない,6N塩酸に変わる防腐剤として開発されたのが酸性UTです.
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