書評
みるよむわかる生理学 ヒトの体はこんなにすごい
荒賀 直子
1
1甲南女子大看護リハビリテーション学部
pp.735
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206010
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誰が読んでも楽しめる,生理学の新しいサブテキスト
このたび医学書院から『みるよむわかる生理学─ヒトの体はこんなにすごい』が発刊されました.著者の岡田隆夫先生は長年にわたって生理学の教育,研究をされていて多くの書物を執筆されています.長年の経験の中で培われた,わかりやすい生理学の講義がこの書に集約されています.
医療職を目指す学生が専門科目を習い始めて最初の難関が,生理学・解剖学ではないでしょうか.私が看護学を学んだころは解剖生理学という名前で,教師が人体の各部所の名前や働きを述べていき(時々は事例を入れながら),学生はそれを覚えていくという授業内容であり,授業中にはそれを覚える間もなく次々に新しいことが展開していくので私自身は不得意科目の一つでした.しかし本書を開いて最初に感じるのは美しい色彩で生き生きとした絵が描かれていることで,今までの生理学の本とは違った優しい印象を受けます.
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