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尿沈渣成分の特殊染色のポイント—尿中の好酸球(エオジン細胞)の簡単な鑑別法
稲垣 勇夫
1
1岐阜大学大学院病態情報解析医学
pp.346-347
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205893
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はじめに
尿中の白血球に脂肪顆粒やエオジン顆粒を有する場合がある.特にエオジン顆粒を有する好酸球の場合は急性間質性腎炎などにみられ,その意義はよく知られている1,2).無染色やS染色では正確な鑑別は困難で,鑑別法としてギムザ(Giemsa)染色やハンセル(Hansel)染色がある.これらは乾燥標本用であるため,尿沈渣に応用したハンセル法の宿谷変法が考案されている2).この方法は,10%エタノール緩衝液で1〜数回洗浄することが必要である.
今回,好酸球を簡単に染色する方法を紹介する.
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