技術講座 一般
尿蛋白定量法
金森 きよ子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
pp.1309-1313
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205709
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
尿蛋白定量法といえば,"スルホサリチル酸法"とすぐ答えが返ってくるほど,日本では長い間圧倒的に広く使われていた.1970年代後半にCBB法,次いでピロガロールレッド法による色素結合法が報告され,キット化が相次いだ.今日では,これらの色素結合法による測定が30〜40%を占めているが,できるだけ早い時期にスルホサリチル酸法から色素結合法へと切り換えなくてはならない.
そこで本稿では,スルホサリチル酸法の問題点を浮き彫りにし,CBB法およびピロガロールレッド法の色素結合法について測定法,自動機器への導入を述べ,併せて両法の特徴について触れてみた.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.