検査法の基礎理論
生体の物性・2—磁気特性
斎藤 正男
1
1東京大学医学部付属医用電子研究施設
pp.321-323
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204455
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はじめに
この稿では,磁気に対する生体の性質を説明する.最近では,核磁気共鳴(NMR)をはじめとして,磁気を利用して計測,診断を行う方法が数多く開発されている.
生体の組織は磁気そのものについては特別な性質を持たない.磁気を利用して生体の状態や構造を測定するためには,鉄粉など磁性の強い人工材料を利用したり,電子の運動や誘導電流など電気現象を仲介にしたりして,間接的に測定をする.
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