私たちの本棚
新鮮な愛と知性の贈りもの—父からの贈りもの—加山 雄三 著
小下 利勝
1
1公立高畠病院臨床検査科
pp.758
発行日 1987年5月1日
Published Date 1987/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204162
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私と同世代の人なら多くの方が,歌や映画に活躍した若大将こと加山雄三にあこがれ,青春の1ページとして熱き思い出を残していることと思う.ベビーブームの中で育った私たちは今,家庭と仕事の間でこれからの社会に一抹の不安を抱きながら,日夜歩んでいるような気がする.そんな折,書店でふと手にしたのが,加山雄三の『この愛いつまでも』であり,その"子育て論"に新鮮な感動を受けた.あれから4年の歳月が流れ,新たに「最愛の妻,そして子供たちよ,ありがとう」のメッセージを添えたこの本にめぐり会え,今また大きな喜びを感じている.
私自身,4年前はちょうど,長女3歳,二女1歳といよいよ子育て本番という最中で,無我夢中の毎日であったためか,何より心強いものを得た喜びでいっぱいだった.そして,4年後には,長男2歳も加わり,2人の息子さんの行動にこれまで以上の興味を覚え,私にとっては格好の愛読書となったわけである.
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