検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
尿潜血反応と尿沈渣赤血球との不一致の場合とは
伊藤 機一
1
,
木庭 敏和
2
,
池田 とみ子
2
,
加島 準子
3
1東海大学臨床病理学
2東海大学病院中央検査部
3(財)東京都予防医学協会検査研究部
pp.845-850
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203782
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尿潜血反応も尿沈渣赤血球の観察も,肉眼的にはわからない程度の微量の赤血球の存在を知る,重要な検査である.通常は両者の成績は平行するが,測定原理が異なるので成績の不一致は当然起こりうる.なぜなら,沈渣では赤血球そのものを見ているのに対し,潜血反応では赤血球内のヘモグロビンを化学的に検出し,それから赤血球量を推測しているからである.
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