技術講座 生理
アナログデータの読み方3—心エコー図と心機図
島田 英世
1
1北里研究所病院内科
pp.1043-1047
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203523
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循環器領域における検査法として,心エコー図法と心機図法は,心電図法と並び最も基本的な検査法であり,日常臨床の場で広く用いられている.
アナログデータという観点からみた場合,直視的なイメージにより臨床的な診断を下すことができるのは,心エコー図法である.特に,断層心エコー図法が登場してからは心臓内の構築状態を立体的に観察できるようになり,その診断的価値は倍加したといえよう.一方,心機図法は,むしろ計測値による診断的情報,すなわちデジタル診断法としての価値があるものと考えられる.
このような観点から,本稿においては,心臓のイメージ診断法としての心エコー図法と,それを補う情報としての心機図法とについて解説を加えようと思う.
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