けんさアラカルト
採血—こんなことにも注意を
加藤 良子
1
1帝京大学溝口病院検査部
pp.1049
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203511
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世はまさにコンピュータ全盛時代.種々の分野に活用されている.検査用機器もご多分にもれず,簡単に操作ができ,情報やデータも迅速に提出することが可能になった.だが,まてよ,いくら検査用機器が便利になったとしても,その検査の目的に合った検体でなければ,コンピュータも十分な効果を発揮することができない.最良の条件で採取できた検体でこそ,便利な機器としての名声(?)を保てるのではないか.
検体の採取方法で,採血に関しては技師が行っている所,一部の検査のみ採血をしている所,技師は全く採血をしない所というように,各施設によって状況は異なると思う.ここで,良い条件の検体を得るのに,採血手技の上達だけでなく,こんなことにも注意を払ってみるとよいのではないかと思い,私の採血経験を述べてみたい.
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