ザ・トレーニング
鋭敏度と特異度の求め方
藤田 清貴
1
1花園病院研究検査科
pp.479-481
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203356
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臨床検査が医学的診断に活用されるとき,その検査がどの程度,目的とする疾患をとらえるか,他の疾患を巻き込んで診断しないかを明らかにする必要がある.
その検査法の評価には,鋭敏度(sensitivity)と特異度(specificity)がよく用いられる.鋭敏度とは,疾病に罹患している者を陽性として選別する検査法の能力をいい,これは偽陰性度(false-negative rate)の程度を示す尺度である.また,罹患していない者を陰性として選別する能力を特異度といい,これは偽陽性度(false-positive rate)の程度を示すことになる.感度高く疾患をとらえるか,特異性高く診断するかは,目的とする疾患によって異なる.
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