学会印象記 第32回日本臨床衛生検査学会
英語による演題発表に新たな意欲が
奥山 恵理子
1
1聖隷浜松病院中央検査部
pp.706
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202822
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4月29日から5月1日までの3日間,瀬戸内の温暖な地,そして吉備文化のふるさと"岡山"で第32回臨床衛生検査学会が開催された.4月末とは思えぬ暑さがつづいた3日間で,初日はあいにく曇時々雨という天候であったが,2日目はわれわれの残念そうな顔が天まで届いたのか,からりと晴れあがり,"緑と太陽の街"というイメージにぴったりであった.岡山は地方都市特有のゆったりとした町で,それでいて近代的な美術館,ホールなど文化施設が整い,そしていたるところに緑のある美しい町である.
笠原和恵学会長は学会初の女性会長であるが,その統率力に優れた運営に私,一女性として感銘した.その一方で,企画には女性らしいこまやかな心配りが印象的であった.例えば学会場で配布された小冊子などはプログラムはもとより,岡山・倉敷タウンガイドまでかねそなえた親切なものであった.学会参加人員は3日間で約4千人,発表演題は一般演題924題という大学会で,会場は岡山市内にメイン会場である岡山市民会館をはじめ12会場,そして郊外の岡山市総合文化体育館が展示場として設けられていた.
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