ザ・トレーニング 検定法
3 χ2(カイ2乗)—検定
鈴木 政登
1
1東京慈恵会医科大学臨床検査医学
pp.644-645
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202815
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われわれが取り扱うデータは,定量的(quantitative)データと定性的(qualitative)データに大別される.前者の場合には分散や平均値の比較などが問題にされるが,これらについてはすでに述べたのでここでは計数(count)される定性的データについて,出現率の検定や分割表による検定などを論じる.
定性的データは群またはある範疇(category)に分類され,これに関する検定の大部分はχ2(chi-square)検定でなされる.χ2--検定を適用する主な基準は,①無作為抽出された標本である,②データは定性的である,③最小期待度数(the lowestexpected frequency)は5以上である,ことなどである.
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