コーヒーブレイク
クラス会
T. S.
pp.52
発行日 1980年1月1日
Published Date 1980/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201986
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去る10月19,20,21日信州穂高で大学のクラス会(同期卒業生会)があった.時あたかも本年最大の台風20号が,和歌山→名古屋→中部→東北へと通過した.その台風圏の幅は広く,東京も思わぬ台風の被害も出たくらいであるので,中部地方の雨風の被害は大であった,19日の午後6時定刻集合に間に合った者は,台風の来る前から来ていたのんびり組み10人ぐらいで,残りの参加予定者60人は姿を見せず,世話役は計画が無になり大赤字が出るものと頭をかかえ一睡もできなかった由である.しかし,その夜のうち,深夜あるいは翌朝にかけて,夜行列車,タクシーなど考えられるありとあらゆる交通機関と道路を最大限利用し,ほとんど全員が集まった.それも遠くは鹿児島,青森から全国各地からであるので,その根性にはお互いに驚き,無事到着を喜んだ.
翌朝は,前日の暴風雨とはうって変わって雲一つない晴天で,日本アルプスの山々は初雪を戴き,紅葉と白雪と青空とがよく調和し言語に絶する美観であった.初めて見る黒四ダム,立山ロープウェイ,大観峰などその美しさを満喫した.
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