技術講座 一般
尿路結石分析
池田 清子
1
,
杉崎 哲朗
1
1慈恵医大病院中検
pp.683-685
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201450
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尿路結石は尿路系から排泄または摘出された結石をいう.尿路結石の成因については不明な点が多くまだ完全に究明されていないが1〜3),結石の組成を知ることは治療方針決定上重要であり,古くから化学的分析法が行われてきた4〜6).しかし化学的分析法は特別の設備がなくとも行えるが多量の試料が必要であり,また分析に長時間を要する.ところが近年の分析機器の進歩により赤外分光光度計による物質の同定法が確立し,にの方法が結石成分の分析に応用され,その簡易さから臨床検査に利用されるようになった.結石分析は上記のほかにX線回析法,偏光顕微鏡法も行われるが一般的ではない.本講座では一般に行われている化学的分析法と赤外線吸収スペクトル法について述べる.
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