技術講座 一般
便の検査・2—虫卵検査
川畑 貞美
1
1順大病院中検
pp.125-127
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201281
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最近,我が国では生活水準が向上し,寄生虫感染者の数が激減してきている.検査室においても寄生虫卵を検出する機会が非常に少なくなってきた.しかし,交通機関の発達に伴い低開発国であるアフリカ,東南アジア,南アメリカで寄生虫に感染して帰国する人々や,食生活の多様化に伴い生食を好む人々も多くなり,寄生虫検査はまだまだ重要な検査項目である.また,毎年実施される臨床病理の二級試験(細菌学),一般検査士試験において必習項目の一つになっている.
糞便内寄生虫卵検出には大別して塗抹法,集卵法,培養法がある.
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