技術講座 生化学
Na,K,Cl
池田 清子
1
1慈恵医大病院中検
pp.49-55
発行日 1975年9月1日
Published Date 1975/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200874
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Na,K,Clの測定は特に緊急検査としての要求が大きい,トンクスによる測定値の許容誤差範囲も,生化学検査種目のなかで最も小さいほうに属し,その測定方法には高い精度を求められる.Na,Kは炎光光度計法が大多数を占めているが1〜3),最近ではイオン選択性電極法が,テクニコン社のStat/Ionと,SMACに採用され注目をあびている.Na,Kの測定は,炎光光度計法で十分よいデータが得られるため,原子吸光光度計法はほとんど使用されていないようである.
Clに関しては,用手法での硝酸第二水銀滴定法であるSchales-Schales法が30年近い長い歴史を持ち,広く普及している.
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