基礎から応用へ
キレート生成反応・1
渡辺 富久子
1
1神戸女子薬大臨床生化学
pp.28-31
発行日 1974年8月1日
Published Date 1974/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200530
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臨床化学分析の分野でキレート生成反応が利用されている場合は非常に多い.
クロールイオンの測定で硝酸第二水銀滴定法における終末点は,指示薬ジフェニルヒドラゾンとHg2+の形成するキレート化合物の紫色の発現をもってその指標としているし,カルシウムをはじめとする金属イオン,たとえば鉄,銅,マグネシウムなどの比色定量は,すべて生成したキレート化合物の呈色に基づいている.その他,酵素反応に干渉する金属イオンの影響を除くために,基質緩衝液中にEDTAを加えて妨害イオンを結合させている.
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