技術講座 一般
髄液検査・1
相賀 静子
1
1国立東京第一病院検査科
pp.70-71
発行日 1974年1月1日
Published Date 1974/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200356
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頭蓋腔,脊髄腔内にたまっている水様透明な液を髄液といい,たいせつな中枢神経系を保護している.髄液はしばしば検査室に提出されるというほどの検体ではない.中枢神経疾患診断の目的で採取されるが,採取はめんどうで手数がかかり,尿や血液を採るようにはゆかない.
それで,一般検査とはいうものの,珍しいほうの検体に属するし,少量しかない検体をどうやって効率よく多種目検査するかを考えてから行なうのが普通である.また,あまり検体が出ないということは,検査に慣れることがむずかしいことをも意味する.
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