マクロとミクロ
胃
佐々木 憲一
1
1中央鉄道病院・中検
pp.6-7
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200105
- 有料閲覧
- 文献概要
胃は胎生期第4週に前腸から分化し,胎生7週で腺窩上皮が生じ,胎生14週(2.5か月)で胃腺が発芽しはじめる.こうして発達した胃は生後比較的すみやかに完成し,食道を通じて嚥下された食物を一時その中に止め,胃壁の運動と胃液により糜汁(chyme)にし,十二指腸へ送る機能を果たすようになる.
胃の形は,個体により,また内容や機能状態によって変化するが,おおむね鈎型あるいはサイフォン型で,噴門,胃底,胃体部,幽門部,幽門に分けられている.胃壁は粘膜,粘膜筋板,粘膜下組織,2層の固有筋層,漿膜より成っている.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.