病気のはなし
熱中症
森野 一真
1
1山形県立救命救急センター
pp.740-743
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104349
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Point
●熱中症は予防や予測が可能である.湿球黒球温度(WBGT)値と発症との相関を認め,WBGT31℃以上(外気温35℃以上)で発症の危険性が高い.
●若年者は労作性の熱中症が,高齢者は日常生活での発症が多い.地球温暖化や高齢者の増加などによって熱中症の増加が予想される.
●発症には発汗を含む体温調節反応,ストレス(熱)に対する生体反応,熱蛋白産生をはじめとする細胞における反応などが関与する.
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