臨床検査のピットフォール
微量採血管における採血量および抗凝固剤の差異による測定値への影響
齊藤 憲祐
1,2
,
稲葉 亨
3
1京都府立医科大学先端検査機器開発講座
2株式会社堀場製作所
3京都府立医科大学感染制御・検査医学
pp.1070-1071
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104068
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はじめに
臨床検査における各種測定結果の変動は当該患者の病態変化を反映するだけではなく,検体採取や検体処理などのpre-analytical phase(分析前段階)においてさまざまな人為的要因の影響を受けることが知られている1).
本稿では,このような分析前要因のうち,採血量や抗凝固剤の差異による測定値への影響について,血球数算定(complete blood count,CBC)および凝固検査を例に挙げて概説する.
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