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あとがき・次号予告・ラボクイズ正解者
高木 康
pp.1318
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103753
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日本には季節を思い浮かべることのできる言葉が溢れています.その言葉を聞いただけで,季節を感じることができる言葉です.“秋”という言葉だけで深く澄んだ青空,すすきの簪,黄金の稲穂,運動会,夕焼けなどが連想されます.二十四節気につけられた個々の名前はそれだけで季節の特徴を言い当てて妙です.
この二十四節気では8月8日はすでに立秋,初めて秋の気配が現われるころです.そして,8月23日は処暑.これは暑さが峠を越えて後退し始めるころの意味です.しかし,ここ数年日本では,8月に暑さが後退することはありません.8月末は,昔は残暑でしたが,今は酷暑で,夏真っ盛りです.今年もすでに21日連続の熱帯夜が続いており(8月31日現在),8月に熱帯夜でないのはわずか3日だけです.これでは,9月8日の白露(大気が冷えてきて,露ができ始めるころ)は来るのでしょうか.
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