増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る
Ⅲ 内分泌代謝疾患
2 甲状腺ホルモンおよびCRP高値をきたした41歳の女性《亜急性甲状腺炎》
高野 徹
1
1大阪大学大学院医学系研究科臨床検査診断学
pp.948-954
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103681
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Ⅰ.症例
41歳の女性.持続するのどの痛みと熱発,動悸を主訴に来院した.
現病歴:のどの痛み,37℃程度の微熱,全身倦怠感が出現したため近医を受診した.風邪と診断され,風邪薬を処方されて内服したが,2週間たっても一向に症状が経過せず,のどの痛みが強くなり,熱が一時38℃まで上がり,動悸や手の震えを自覚するようになったため来院した.
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