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高感度梅毒TP抗体測定の評価ならびに新しい梅毒検査の進め方
柴田 宏
1
,
森山 英彦
1
,
谷口 由紀
1
,
松田 親史
1
,
長井 篤
1
1島根大学病院検査部
pp.1472-1474
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102698
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はじめに
梅毒は代表的な全身性の性感染症であり,病原性スピロヘータの一種であるTreponema Pallidum(TP)の感染によって発症する.検査法としては血清を用いた免疫血清学的検査法が一般的に用いられており,TP菌体成分を抗原に用いるTP抗体測定法と,リン脂質のカルジオリピンを抗原とするSTS(serological test for syphilis)法がある.
近年,検査法の進歩により,梅毒TP抗体検査が自動化され,高感度化,迅速化,省力化が進んでいる.今回,リコンビナントTP抗原を用いた全自動免疫測定装置HISCL-2000i〔化学発光酵素免疫測定法(chemiluminescent enzyme immunoassay,CLEIA)〕によるTP抗体測定の基礎的検討の結果と,高感度測定が可能になったことによる梅毒検査の進め方について報告する.
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