技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・8―脳波検査―臨床編(小児)
高嶋 浩一
1
,
湯舟 憲雄
1
,
稲葉 信夫
1
,
尾本 きよか
1
,
河野 幹彦
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター臨床検査部
pp.409-418
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102433
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新しい知見
てんかんについて世界保健機関(World Health Organization,WHO)では“種々の原因によって起こる慢性の脳疾患で,大脳ニューロンの過剰な発射に起因する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし,これに種々の臨床症状および検査所見を伴うもの”と定義している.てんかんは幅広い年齢で発症するが,小児に多い疾患と言われている.てんかんの診断に脳波検査は不可欠であり,近年,電子工学の発展によってデジタル脳波計に付加されるようになったリフォーマット機能や脳波解析プログラムを用いて,臨床的により有用な情報を提供することができるようになった.
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