Laboratory Practice 〈生化学〉
HbA1c測定の酵素法
諸熊 由子
1
1九州大学病院検査部
pp.54-56
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102349
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はじめに
ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c,HbA1c)とは,ヘモグロビンのβ鎖N末端バリンにブドウ糖が非酵素的に結合したものである.HbA1cは,過去1~2か月の平均血糖値を示すことから血糖コントロールの指標として広く用いられ1,2),日常検査では主に高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography,HPLC)法と免疫学的測定法(以下,免疫法)が採用されている3).近年では新たに酵素法測定試薬が開発,市販されており,本稿では,この酵素法4)の特徴と有用性について,従来法と比較しながら概説する.
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