コーヒーブレイク
整理収納をちょこっと科学する―第10回:それは,あらゆる問題解決に通じる
本多 弘美
pp.1281
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102282
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整理収納の悩みを解決する方法をさまざまな角度から紹介してきました.
これらの方法は実体験に基づいて,自分で考えながら導き出してきたものです.ここに至る過程を振り返りますと,いつも「なぜ,なぜ」と問いかけてきたように思います.「なぜ散らかるのか」「なぜ使いにくいのか」「なぜ捨てられないのか」など,自分自身に,そしてアドバイスをするお宅でも,問い続けてきました.そうしますと,次第に自分にとって本当に必要なものが判断できるようになり,大切なものが見えてくるのです.捨てるシーンでは,問いを投げ続けるだけで,自ら答えを出せることがよくありました.「なぜ,なぜ」の疑問に自分で答えていくことは,自分と向き合って見つめ直すことにつながっていき,自分で考えるという力も身につきます.この「なぜ,なぜ」の問いかけは,問題解決の手法として企業でも注目を浴びています.さらに次の解決のステップは,現状確認をして原因を探り,対策を立て,予防法を考えることです.これは,病気の診断や治療の流れも同じであり,検査業務におけるトラブルの対応策も同じだという話も初回にしました.
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