今月の表紙
セザリー症候群:Sezary syndrome(SS)
伊井野 潤子
1
,
東 克巳
2
1東京大学医学部附属病院検査部
2杏林大学保健学部臨床血液学研究室
pp.1424
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101937
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今回はセザリー症候群(Sezary syndrome,SS)を取り上げた.SSはWHO(World Health Organization,世界保健機関)分類ではリンパ系腫瘍の成熟型T細胞性腫瘍(mature T-cell neoplasms)のなかに分類されている.
わが国におけるSSの正確な発症頻度は不明であるが極めて稀な疾患である.菌状息肉症(mycosis fungoides,MF)とともに皮膚原発のT細胞性リンパ腫のなかで最も代表的な疾患とされている.しかしながら,わが国の特徴としては欧米と比較してSSが少なくMFが多いことが挙げられる.SSはMFの約1/10の頻度で男女比は2:1という報告がある.
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