トピックス
糖尿病性乳腺症の画像と病理
小柳 紀子
1
,
梅村 しのぶ
2
1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科
2東海大学医学部基盤診療学系病理診断学
pp.895-896
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101835
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はじめに
糖尿病性乳腺症(diabetic mastopathy)は,1984年にSolerらによって“Fibrous disease of the breast, thyroiditis, and cheiroarthropathy in type I diabetes mellitus”として報告された1).病理組織学的にはfibrous diseaseあるいはlymphocytic mastitisと診断される病変が,糖尿病に関連して出現した場合につけられる呼称である.本病変をトピックスとして紹介する意義は,単に糖尿病に合併する稀な病態というよりは,むしろ超音波所見上,癌との鑑別を有し,過剰診療を避けるために,知っておくべき病変として紹介するものである.
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